合言葉は「はじめよう!フェムテック!!!」
心のデトックス=声出しとアロマの活用でストレスを発散!
■東島アナ「今回のテーマは、“心の健康”についてです。著書の中でも、“心と体、両方が健全であることが大切”と書かれています。人間関係、仕事、家庭、いろいろと悩みの種はあります。先生は心の健康を保つためには、“声を出すこと”が重要だと考えていらっしゃるのですよね」
■加藤「そうです。体が健康でも心が病気であったら意味がありません。心の健康に大きく影響を与えるのはストレスです。ストレスを感じたら、心の毒出しとして、声をいっぱい出してほしいのです。けがをした時も“痛い!” と、声を発した方が、痛みも軽減しますしストレスを発散できるのです。じ~っと黙って耐えていると、ず~っと痛いですよね」
■伊久美「よかった~。私、大袈裟に声出すタイプなので(笑)でも多くの方は静かに耐えるタイプ。皆さん、恥ずかしがらずに声出してくだいねー!」
■東島アナ「女性がストレスを感じた時に体に起きる不調は、どんな症状が多いですか」
■加藤「“便秘・肌荒れ・月経不順”ですね」
■東島アナ「月経不順は、当りまえに受け入れてしまっている女性も多いと思いますが、ストレスが原因なのですね。女性特有の不調に向き合うためには、声を出すだけでは解消されないと思いますが、他におすすめの方法はありますか」
■加藤「おすすめは、“アロマ(香り)”です。私は薬剤師なので、アロマは“脳に塗る薬”だと思っています。脳を一時的に落ち着かせる薬はありますが、脳に直接効く薬ってないのです。でも、アロマの香りは脳に効果的です」
■伊久美「日頃、なんとなく気分で使っています。たくさん種類があるので迷いますが、おすすめのアロマはありますか」
■加藤「木の香りですね。木の香りを嗅いで、嫌な感じがする人はいないと思います。特に日本人はそうでしょう。これは、木の中に“αピネン”という成分があり、疲れた時に嗅ぐとほっするからなのです。ですから、温泉へ行ったり、土いじりをしたりして、自然に戻ろうとするのは本能なのです。脳が木の香りを嗅ぐように、すすめてくれているのです」
■伊久美「木の香りの中で、自分が好きなアロマを選んでよいのですか」
■加藤「はい。よくセミナーでラベンダーを配って、生徒さんに好きかどうかを聞いています。脳疲労がある人ほど、ラベンダーの香りを好みます。別の例ですと、お腹がすいている時は、焼き肉はいい香りですよね。でも、お腹がいっぱいになると、もうその香りを嗅ぎたいとは思わないと思います。よい香りだと感じる時、その香りはあなたに必要なのです」
■伊久美「アロマの効果は、科学的にも認められているのですよね」
■加藤「はい。香りとさまざまな病気について多くの論文が発表され、効果が実証されています」
■東島アナ「アロマは、自分の疲れ具合のバロメーターになりますね。今まで、心が疲れた時に何に頼ったらよいのかわからなかったのですが、今後は気軽に取り入れていきたいと思います」
ストレスって、実はあってもよいもの?
■東島アナ「引き続き“心の健康”についてお伺いしたいと思います。そもそも、ストレスはないほうがよいのですよね」
■加藤「実は、ストレスはあったほうがよいのです。ストレスがあるから、“改善しよう”、“もっと便利にしたい”という意欲が生まれます。100均へ行くと、いろいろな便利グッズがありますよね。いつも感心しているのですが、きっと開発した人はストレスがあったから、商品を改良しようと思われたのでしょう」
■伊久美「ストレスがあるからこそ、成果が出るのですね」
■加藤「人間は成果が出るとうれしくなるので、脳からご褒美として“ドーパミン”が与えられます。ドーパミンがないと、人間は頑張ることができないのです。例えば、登山は大変ですが、達成すれば辛かったことを全部忘れてしまいますよね」
■東島アナ「体内で、そういう循環が起こっているのですね」
■加藤「わかりやすい例ですと、友人にジェットコースターに乗ろうと誘われ、“始めは嫌だなぁと思っていたのに、乗ってみたら楽しい! もう1回乗りたい”と思うようになる。あれが、ストレスがドーパミンに変わった瞬間です」
■東島アナ「なるほど!ストレスとうまく付き合えれば楽しいですね」
■加藤「本当に辛くてストレスを感じているなら、そのことから逃げてよいのです。ただ、ちょっとしたストレスで逃げてばかりいると、忍耐力がなくなってくるので、脳内のドーパミンが減っていきます」
■伊久美「ストレスにも種類があるのですね」
■加藤「そうなのです。過去の失敗を悔やんでもどうしようもないですし、ずっとそのことを考えているとウツっぽくなります。ですから、過去に悩むのではなく、未来に向けて悩むのはよいストレスになります。“達成しよう”とするためのストレスは、喜びとなってドーパミンに変換される。そして、人間は自信をつけていくのです」
■伊久美「よいお話を伺えました。日々、ストレスを溜めずに少しずつ発散させながら、前向きな目標や理想をもち続けていくことが、心身の健康によさそうですね」
●次回は、元宝塚で女優の植野葉子さんをゲストにお迎えします。

●記事まとめ/板倉由未子 Yumiko Itakura
トラベル&スパジャーナリスト。『25ans』などの編集者を経て独立。世界を巡り、各地に息づく心身の健康や癒やしをテーマとした旅企画を中心に、各メディアで構成&執筆。イタリア愛好家でもある。伊久美さんとは28年来の付き合い。https://www.yumikoitakura.com/
●撮影/寿 友紀