合言葉は「はじめよう!フェムテック!!!」
ケニアで、健康と美は、人間に普遍的な活力を与えると確信
■東島アナ「今回のゲストは、ロート製薬で広報を務めていらっしゃる阿子島文子さんです。特に“女性の健康”にまつわる広報をご担当されています。ロート製薬というと、みなさん、目薬というイメージをおもちかもしれませんが、美容液などスキンケア製品もたくさん扱っていて、美と健康に力を入れていらっしゃいますよね」
■阿子島「そうなのです。弊社は創業123年になりますが、医薬品など健康だけでなく美容に関する製品にもとても力を入れています」
■伊久美「阿子島さんは、ロート製薬に入社する前に、JICA青年海外協力隊としてケニアで活動されていたそうですね。どんな思いで、また、日本とまったく環境が違うケニアを渡航先に選んだのはなぜでしょう」
■阿子島「昔から国際社会への関心があり、学生時代もバックパッカーとしてアジアなどを巡っていたのですがアフリカまでは到達できず、心残りがありました。大学を卒業後、製薬会社に就職したのですが、そこで、人間が健康に生きることの重要性を実感し、人々の健康を応援する活動がしたいと思うように。そんな時、JICA青年海外協力隊の募集があり、最も貧困や健康に関する情況が厳しいといわれるケニアで、何かできることはないだろうだろうかと思ったのです」
■伊久美「“困っている人々の役に立ちたい!”という、阿子島さんの強い思いが伝わってきました。素晴しいですね」
■東島アナ「2年半ケニアで働かれた後、ロート製薬に入社されるわけですが、そのきっかけはどういうことだったのでしょう」
■阿子島「現地でJICA青年海外協力隊の活動をしながら、社会開発に取り組んで行きたいという思いが強くなっていったのです。いろんな会社のかたに出会って、さまざまな開発の方法があることも学びましたが、行われているすべての活動が現地の人の幸せにつながっているかどうかについては、漠然とした不安や迷いがありました。そんな中で、健康と美には普遍的な力があり、現地の人々、そして私たちにとっても、幸せやウェルビーイングにつながる活力の源になっていることを実感しました。そこで出会ったのが、“言葉だけでなく、社会を支える明日をつくる”をという理念で世界を舞台に事業を展開しているロート製薬でした。ボランティアの立場でできることに限界も感じていましたし、入社することを決意しました」
■東島アナ「入社後、ケニアで現地法人を立ち上げられたのですね。具体的にどんな活動をされていたのでしょう」
■阿子島「はい。女性にとって大切な美を通して、人々がポジティブに生活していくためのお手伝いができたと思います。例えば、ニキビに長年悩んでいた多くの女性たちが、お手入れ法を知ってケアすることで、ニキビの改善につながりました。月収3万円の女性が、ヘアケアやスキンケアに3000円も使います。その費用を稼ぐために働こうと思う人が増えているんです」
■伊久美「素晴しい! 美しくなりたいという気持が、人を元気に輝かせるのは、世界共通なのですね」
日本女性は、もっと一人一人にしかない美しさを大切に
■東島アナ「今回のテーマは、アフリカ女性の美と健康に関する意識についてです。ケニアで活動されていて、現地の女性たちに触れて、どんなことを感じられましたか」
■阿子島「おしゃれをすることや美しくありたいという思いが、現地の女性たちにとって生きるモチベーションになっています。そして、そのことをとても誇りに、大事にしているなぁと感じました」
■伊久美「アフリカの女性は、ヴィヴィッドなカラーを楽しんでいるという印象がありますね」
■阿子島「そうですね。鮮やかな色を、みなさん上手に着こなしています。そして、“それ、とてもあなたに似合うわよ”など、必ずお互いに褒め合っているのです」
■伊久美「これまでの番組の中でも、日本人は褒め合うのが下手という話題がたびたび出ました。褒め合うことは、素晴しいことですよね~」
■阿子島「そうですね! 日本は昔からの風潮と、現在では見た目に関してコメントすることにナーヴァスになっている面があるのかもしれません。でも、ポジティブなことは、自分に対しても他人に対しても、どんどん口に出した方がいいなぁと私は思います」
■東島アナ「健康に関するアフリカの女性の意識はどうですか」
■阿子島「まず、体型に関する意識が日本人とは違います。例えば、私は日本だとぽっちゃりタイプだと思うのですが、ケニアにいると“あなた、痩せすぎ”といわれます(笑)。それくらい、あちらの女性は豊満で曲線的な体型の人が多く、それが健康的だと思われています」
■伊久美「日本は“痩せていれば痩せているほど素敵”と思う傾向がありますが、違うと思うのです。もっと自分を肯定し、ひとりひとりに美しさがあるのだから、そのことをお互いにたたえ合うという風潮が広がっていくといいですよね」
■阿子島「おっしゃるとおりで、その人の内側からにじみ出てくる健康的な雰囲気。それこそが本当の美しさだと思うのです。ケニアの女性たちは自分の体をどう美しく見せるかを研究することが大好きで、日々おしゃれを楽しんでいます。そういった点は、日本女性も学ぶべき点があるかなぁと」
■東島アナ「まずは自分を好きになり、個性を大切にして、ポジティブに毎日を過ごす。そのことが、女性の美と健康を支えるキーワードですね」

【番組インフォメーション】
『はじめよう!フェムテック』は、毎週・土曜日15時50分~16時にオンエア。聴き逃しは『radiko』で(※首都圏にお住まいのかたは放送後1週間)お聴きになれます!
●次回も、ロート製薬株式会社・広報の阿子島文子さんをゲストにお迎えします。
●記事まとめ/板倉由未子 Yumiko Itakura
トラベル&スパジャーナリスト。『25ans』などの編集者を経て独立。世界を巡り、各地に息づく心身の健康や癒やしをテーマとした旅企画を中心に、各メディアで構成&執筆。イタリア愛好家でもある。伊久美さんとは27年来の付き合い。https://www.yumikoitakura.com/
●撮影/寿 友紀 Tomoki Kotobiki