Q 通信制高校に通う子どもの大学進学率は?

A 令和元年度の大学進学率は約18%で20年前の倍以上に
少し前までは、通信制高校から大学に進学するというイメージはあまりなかったと思います。実際、20年前のデータを見ると、通信制高校から大学などへ進学した生徒はわずか8%しかいませんでした。
しかし現在は、大学進学率そのものが上昇していることもあり、通信制高校から大学・短大への進学率は約18%と、20年前の倍以上に増えました。とはいえ、大学進学を見据えたカリキュラムを持つ通信制高校はまだ少ないのが現状で、大学進学を目指すのであれば、進学実績の高い私立の通信制高校を選択したり、サポート校を併用したりする必要があります。
サポート校というのは、通信制高校に通っているが自力での学習が難しい人や、特色ある教育を求める人をサポートする塾のような存在。最近ではサポート校と提携している通信制高校も多くなっています。この場合、普段勉強するのはサポート校でも、実際に卒業するのは提携先の「通信制高校」になります。大学進学に特化したコースを設けているサポート校もあるので、大学受験を考えているなら、その点をふまえた学校選びが重要になります。
通信制高校卒業後の進学状況
大学等への進学が約18%、専門学校への進学が約23%。私立の通信制高校に限ると、4割以上が大学や専門学校に進学している。

通信制高校から大学に進学した後はどうなる?

通信制高校はスクーリングの時だけ登校すればよいのですが、大学はカリキュラムの自由度が高いとはいえ通学が基本です。そのため、通信制高校出身者の大学中退率が高いことは否めません。大学進学を目指すのであれば、勉強を頑張るだけでなく、自分で自分の居場所をつくる力を育むことも大切です。カウンセラーが在籍するサポート校を選ぶなど、大学進学の先を見据えた対策を考えるといいでしょう(高尾さん)。
通信制高校は「総合型選抜」の入試にも対応している?
対応しているサポート校もあります。総合型選抜では評定平均がある程度高い必要がありますが、通信制高校では自分のペースに合わせて学習を進めることができるため、比較的評定を取りやすいというメリットもあります。また、指定校推薦枠を多く持っている学校や、大学附属の通信制高校もあります。論述など推薦入試に必要な力をつけるサポートをしてくれる学校も増えてきています(高尾さん)。