合言葉は「はじめよう!フェムテック!」
不調を抱えた大学生向けの “Carellege Action(ケアレッジアクション)”とは?
■東島アナ「引き続きゲストは株式会社ツムラ コーポレート・コミュニケーション室広報グループの宮城英子さんです。前回は、誰もが不調を無理に我慢することなく、心地よく生きられる健やかな社会の実現を目的として、2021年からスタートした“#OneMoreChoice プロジェクト”について教えていただきました。実際には、どのような活動をされているのでしょうか」
■宮城「これまでいろいろなことに取り組んで参りましたが、2023年の3月には、“Carellege Action(ケアレッジアクション)”という活動を発表させていただきました。この言葉は、ケアとカレッジ(大学)を組み合わせた、このプロジェクト発の造語になります。“学生にとって身近な大学が、いつでも頼れる場所であるように”という思いが込められています。心身の不調を抱え、我慢している大学生が、無理に我慢することのない環境づくりを目指しています」
■伊久美「大学生って、結構、不調症状に悩んでいるのですか」
■宮城「そうですね。弊社の調査では、月経やPMSなどの不調症状がある女子大学生1000人を対象に調査※1を行ったところ、全体の85.7%が、月経やPMSの不調を日常的に我慢していることが明らかになりました。また、61.8%が 不調症状を誰かに相談したいと考えているが、それを上回る68.6%が「相談しにくい」と感じているともわかっています」
■伊久美「85.7%の人が我慢をしているのですね。。。」
■宮城「実際、学生にお話を伺ってみると、講義の単位取得、アルバイトのシフトなどの理由で、不調症状を感じていても我慢をしている方が多いようです」
■東島アナ「企業に入ってからの方が、不調に関する相談先がわかるような気がします。私も学生の頃は、誰かに相談するという選択肢は、ほとんどなかったですね」
■宮城「そうですよね。ですが最近では、大学の中に保健室が新設されるなど、環境整備も整ってきているとは思います。みなさん、友人に相談できなくはないが、他にもっと話したいことがたくさんあるので、不調については、自分で調べて対処している方が多いようです。そうなると、専門的な情報に気づくことが難しくなると思われます」
■伊久美「でも、現実には多くの大学生が悩んでいる。重要な課題ですね」

職場の雰囲気がよくなる!大好評の“#OneMoreChoice 研修”
■東島アナ「Carellege Actionに加え、企業向けの“#OneMoreChoice 研修”というのもあるのですよね」
■宮城「はい。オリジナルで開発したのですが、2022年の9月から無償で企業・団体向けに提供をスタートしています。まず、“隠れ我慢チェッカー” で自分自身の隠れ我慢※2タイプを診断します。タイプが判明したらライフステージにわたって起こりうる不調症状を学び、その上で、自分のライフ&キャリアプランを見通し、健康管理をしていく。そういったことを、一緒に考えていく研修となっています。これまでに16の企業や団体等で実施させていただきまして、新入社員から管理職まで、性別を問わず、さまざまな年代の方に受けていただいています」
■伊久美「男性の上司にあたる方々からは、どのような反応がありますか」
■宮城「私たちが想像していた以上に、楽しそうに参加してくださっています。いろいろな年代、性別の方が一緒のグループになり、一人一人自分のライフプランや若い頃のエピソードなど、さまざまなお話をしていただいています。研修後、自分の不調症状について、話しやすい空気が職場の中にできたという声をいただいております」
■伊久美「よい試みですね。研修後、職場の空気がよくなったという声が上がっているとのことですが、隠れ我慢を解消するためには、やはりコミュニケーションが重要になってくるのですね」
■宮城「そうです。我慢に代わる選択肢は、病院へ行ったり、薬を飲むだけではないと思います。コミュニケーションで隠れ我慢をしない、させないためのアドバイスとして、弊社のホームページでは、コミュニケーションの専門家からのアドバイスを基に作成した、“隠れ我慢画”という漫画連載を更新し続けています。例えば体調が悪そうな方がいた時に、よかれと思って“大丈夫?”と聞いてしまうことがありますよね。人は“大丈夫?”と聞かれると、つい反射的に“大丈夫です”と言ってしまうケースが多いと思います。お二人は、いかがでしょう」
■伊久美「東島ちゃんは、“大丈夫です”と言ってしまうタイプでしょ」
■東島アナ「でも伊久美さんは、聞き方、引き出し方がとても上手ですよね~。“私は夏バテでバテバテだけど、東島ちゃんそうでしょう?” とか、“最近調子どう?” と聞いてくださるので、隠さず素直に言えます」
■伊久美「私自身、“大丈夫?“って聞かれると、“大丈夫です”って言ってしまうから(笑)。隠れ我慢画では、いろいろなコミュニケーションの場面について、漫画で教えてくださるのですね」
■宮城「はい。体調が悪そうな方には、“何か体調で悪いところはありますか”、“何か困っていることありませんか” と聞いてみることを助言しています。また、体調が悪い側も、最初に “実は” という言葉をつけるだけで、自分の体調が悪いことを伝えやすくなるというアドバイスもしています。コミュニケーションは非常に重要だと、日々感じています。私たちの調査でも、“なんとなく不調”を感じる割合が低い方は、周囲とのコミュニケーションの頻度が高いということもわかっています」
■東島アナ「会社はもちろんですが、ご家庭でも、じっくり話をする機会を大切にしていきたいですね。最後に、より生きやすい、働きやすい社会には、何が必要だと思いますか」
■宮城「不調を感じている人が、まずは自分に合った選択肢を考えていくこと。そして同時に、一緒にその選択肢を提供できるような機会や環境が、もっともっと増えていくことも大事だと考えています。弊社のホームページには、話題に上った隠れ我慢画を始め、いろいろな方へのインタビュー集 “わたしの#OneMoreChoice” などもあるので、ぜひご覧いただき、参考にしていただければと思います」
※1「生理やPMSに関する大学生の不調実態調査」
(調査概要)
■実施時期:2022年12月23日(金)~12月24日(土)
■調査手法:インターネット調査
■調査対象:調査①全国の15歳〜35歳の男女1万人(人口構成比に合わせて回収) 調査②「生理」「PMS」いずれかの不調を自覚する大学生の女性1,000人
■調査委託先:マクロミル
※2隠れ我慢:心身の不調を我慢して仕事や家事を行うこと。株式会社ツムラの登録商標です。

●記事まとめ/板倉由未子 Yumiko Itakura
トラベル&スパジャーナリスト。『25ans』などの編集者を経て独立。世界を巡り、各地に息づく心身の健康や癒やしをテーマとした旅企画を中心に、各メディアで構成&執筆。イタリア愛好家でもある。伊久美さんとは28年来の付き合い。https://www.yumikoitakura.com/
●撮影/寿 友紀

【インフォメーション】
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