疲れの原因は単なる体力不足だけではない
看護師として働き、患者さんと接する中で、体力的には問題がないのに慢性的な疲労感を訴える方がとても多いことに気づきました。
疲労感やだるさには、日々の生活習慣や心身の状態も深く関わっています。
「最近なんとなくずっと疲れている」という方は、体力以外のところに原因が隠れているかもしれません。
ここでは慢性的な疲労感を抱える人の特徴を2つお話します。
1.1回の呼吸が浅い
疲れやすさを訴える方に共通してよく見られたのが、呼吸の浅さです。緊張しているときや集中しているとき、人は無意識に呼吸が浅くなりがちです。
呼吸が浅くなると酸素をうまく取り込めなくなり、身体の細胞すみずみにまで新鮮な酸素が運ばれず、結果身体の重だるさにつながりやすくなるといわれています。
また浅い呼吸が続くと心と身体のバランスにも影響を与え、心身ともにリラックスしにくい状態になることも。
試しに今、自分の呼吸に意識を向けてみてください。胸が浅く上下しているだけなら、それがだるさが抜けにくい一因になっているかもしれません。
2.常に緊張状態が続いている
もうひとつ、共通していたのが「身体のどこかに常に力が入っている」という状態です。
仕事中・子どもの送迎・家事の合間…あちこちに気を張って動き続ける毎日の中で、肩や首、背中など知らず知らずのうちに力が入り続けていることがあります。
これはいわば、軽い筋トレを起きている間ずっと続けているようなものです。当然、心身ともに力を使います。
病院でも「肩が痛い」「背中が痛い」など身体の痛みを訴える患者さんに確認すると、長期間にわたって身体に緊張や力が入った状態のまま過ごしていたというケースは珍しくありませんでした。
疲れをためにくい生活習慣とは
疲れにくい身体をつくるために、特別なことをする必要はありません。
日常の中でできる小さな工夫を積み重ねることが大切です。
ここでは今日からすぐできる3つの対策をご紹介します。
1.こまめに身体を動かす(ストレッチ・散歩)

出典:写真AC
ランニングなどの激しい運動でなくても、日常生活の中でこまめに身体を動かすことが疲労回復の近道です。
たとえば、肩をグッと上へ持ち上げてストンと落としたり、右手を上に伸ばして体を左へ倒し、右の脇腹を心地よく伸ばしたりするだけでも、筋肉の緊張はほぐれていきます。
また、仕事の休憩中や家事の合間に少し散歩をしたり、軽いヨガを取り入れたりするのもおすすめ。滞っていた全身の血流が良くなり、身体の中に新鮮な酸素が巡ることで、重だるさがスッキリと抜けていきますよ。
2.腹式呼吸を取り入れる

出典:写真AC
1時間に1回、3回だけ深呼吸するクセをつけてみましょう。
鼻からゆっくり吸ってお腹を膨らまし、口からゆっくり吐いてお腹をへこませる。ここでは「ゆっくり」がポイントです。
ぜひ今一度行ってみてください。
3.意識的に休息をとる

出典:写真AC
「何もしない時間」を毎日の中で罪悪感なく持つことが、心身の回復につながります。
家事の合間や育児の合間にぜひ何もしない時間を取り入れてみてください。
自分を労わり、身体と向き合おう
「疲れやすい」と感じるのは、身体からの大切なサインです。
体力のなさや気力の問題ではなく、日々の習慣や身体の使い方を少し見直すことで、疲れの感じ方は変わってくるはずです。
頑張り続けているあなたの身体は、それだけ一生懸命に動いてくれています。今日からひとつだけ、自分を労わる習慣を取り入れてみてくださいね。
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