◆こどもNISAとは?
株式や投資信託でお金が増えると、通常は利益に約20%の税金がかかります。NISAは、この税金がかからずに投資できる制度です。
これまでNISAを利用できるのは原則18歳以上でしたが、2027年からは、18歳未満の子どもを対象とした「こどもNISA」の開始が予定されています。
年間60万円まで、合計600万円まで投資でき、成人向けNISA同様、増えた利益には税金がかかりません。
ただし原則として0〜11歳はお金を引き出せません。12歳以降は、子どものための資金であることや本人の同意が得られていることなど、一定の条件を満たせば引き出せる仕組みです。
1.【必要なときに使える?】教育資金なら、こどもNISAじゃなくても準備できる

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こどもNISAは、子どもの将来のために資産を準備できる制度です。しかしわが家は、「教育資金を準備するためなら、まずは親のNISAを活用すればいいのでは?」と考えました。
・必要なときに、自由に引き出せるわけではない
こどもNISAは、原則として0〜11歳の間はお金を引き出せません。
12歳以降は、教育費や生活費など「子どものための目的」であれば、子ども本人が同意していることがわかる申請書などを金融機関へ提出することで、引き出すことができます。
例えば、教育費が必要になったときや、家計の状況が変わったとき。親が「今、お金を使いたい」と思っても、親の判断だけで自由に引き出せる仕組みではありません。
子どものために資産を育てられる一方、使い道や払い出しには一定の制約があります。この点は、こどもNISAを利用する前に理解しておきたいところです。
・教育資金は、親のNISAでも準備できる
そもそも、教育資金を準備するために、必ずしも子ども名義の口座が必要なわけではありません。
親のNISAで資産を育て、必要な時期に教育資金として取り崩す方法もあります。親名義の資産であれば、取り崩す時期や金額を親自身の判断で決められるため、こどもNISAにあるような条件を気にせずに済みます。
もちろん、投資には値下がりのリスクがあります。教育資金として使う時期が近づいたら、必要な金額を前もって預金で確保しておくなどの工夫も必要です。
以上の理由で、わが家ではまず親のNISAを活用したいと考えています。
2.【投資枠は大きければいい?】3600万円を埋めることを、家計の目標にしなくてもいい

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現在のNISAは、1人あたり生涯で1800万円まで非課税で保有することができます。夫婦なら合計3600万円。さらに、こどもNISAでは子ども1人あたり600万円まで非課税で保有できる予定です。
しかしわが家は、使える枠があるからといって、すべてを埋めることが正解だとは考えていません。
・夫婦で3600万円。満額を投資に回せる家庭ばかりではない
新NISAでは、1人あたり年間最大360万円まで投資できます。夫婦であれば年間720万円です。
生涯の非課税保有限度額も、夫婦で合計3600万円。これだけの枠があれば、将来に向けて大きな資産を育てられる可能性があります。
一方で、これだけの金額を投資に回すには、日々の生活費や住宅費、子育てにかかる費用などを支払いながらも、まとまった資金を捻出しなければなりません。
投資に回せるお金も、将来必要となるお金も、家庭によって違います。収入や支出、住宅購入の予定、車の保有台数、子どもの人数などによっても変わるでしょう。
だからこそ、夫婦のNISA枠をすべて埋めること自体を、すべての家庭が目指すべき目標にする必要はないと考えています。
・こどもNISAのために、家計を変える必要はない
親のNISAに加えて、こどもNISAの枠まで活用しようとすれば、投資に回すお金はさらに増えます。
もちろん、家計に十分な余裕があり、親のNISAも活用できている家庭なら、こどもNISAを利用する選択肢もあるでしょう。
一方で、投資額を増やすために日々の楽しみを削ったり、家族で過ごす時間に使うお金を減らしたりする必要があるなら、少し立ち止まって考えたいところです。
投資は、家族の暮らしを豊かにするための手段。非課税枠を埋めること自体が目的になってしまっては、本末転倒です。
資産形成に真剣に取り組むわが家でも、投資できる枠があるからといって、すべて埋めることを目標にはしていません。大切なのは、制度に家計を合わせるのではなく、家計に合った方法で資産形成を続けることだと考えています。
3.【お金を渡すだけでいい?】わが家が「そのまま与える」より大切にしたいこと

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こどもNISAを活用すれば、将来、子どもにまとまった資産を残せる可能性があります。それは大きなメリットだと感じる一方で、わが家は、お金を残すこと以上に、子ども自身がうまくお金を扱えるようになることを大切にしたいと考えています。
・子どもにまとまった資金を残せたら、それで十分?
こどもNISAで長期投資を続ければ、将来まとまった資産を子どもに渡せる可能性が高くなります。
例えば、幼い頃からこどもNISAで資産を増やせたら、結婚や住宅取得など、人生の節目で大きな助けになるでしょう。わが子の選択肢を増やすという意味でも、資産を残すことには価値があると思います。
ただ、わが家は、お金を渡すことだけで子どもの将来を支えられるとは考えていません。
・お金を扱う力も、少しずつ育てたい
わが家の子どもたちは、まだ3歳と5歳。投資や資産形成について理解できる年齢ではありません。だからこそ今のうちは、実生活に沿ったお金との付き合い方を伝えていきたいと考えています。
何にお金を使いたいのか。欲しいものがあるとき、今買うべきなのか、それとも別のことに使うために貯めておいた方がいいのか。そもそもお金は、どうすれば手に入れられるのか。
そうしたことを、日々の暮らしの中で少しずつ考えてほしいと思っています。
わが家が大切にしたいのは、「魚そのものを与える」のではなく、「魚の釣り方を伝える」こと。親が600万円を用意し運用しておいたとしても、そのお金をどう使うかを考える力まで一緒に渡せるわけではありません。
わが家の場合は、子どもがもう少し成長し、世の中のお金の動きについて目を向けられるようになったとき、改めてこどもNISAの活用を検討したいと考えています。
◆こどもNISAはこんな人におすすめ
こどもNISAは、子どもの将来に向けて資産を準備するための選択肢のひとつです。特に、次のような家庭は活用を検討してみてもよいでしょう。
・子ども自身に投資を体験させたい
・親のNISAを十分に活用できている
・子どもに自分の名義で資産を持たせたい
一方で、これまで親自身はNISAを利用しておらず、こどもNISAをきっかけに投資を始めようと考えている家庭もあるかもしれません。
その場合は、まず親自身のNISAから始める方法もあります。成人向けのNISAは年齢や引き出すための手続きなどの利用条件が少なく、親自身の将来に向けた資産形成にも活用できますよ。
制度に合わせるのではなく、それぞれの家庭に合った資産形成を
大切なのは、非課税枠を使い切ることではなく、自分たちの家計に合った方法で資産形成を続けること。
そして、お金を増やすことだけでなく、そのお金をどう活かすかも考えたいものです。
制度の仕組みをよく理解し、自分たちの家計やライフプランと照らし合わせながら、こどもNISAを活用するかどうか考えてみてはいかがでしょうか。
※投資には元本保証はありません。損失のリスクも検討し、自己責任のうえで行ってください。
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