空の巣症候群を越えて。60代主婦がYouTuberになった理由

50代半ばまでは孫の世話もあり、慌ただしい日々を送っていたライフさんですが、孫が幼稚園に入って手が離れたら、空の巣症候群のような状態に。
「60歳というと一気に老けてしまう気がして、それを受け入れられない自分にもモヤモヤ。そんなとき長女から『動画配信でもやってみたら?』と勧められたんです」。 思い切ってありのままの60代の主婦の暮らしを発信したら、幅広い世代から反響があり、気持ちが明るくなったそう。
「自分の発信が誰かの役に立ったり、共感してもらえるのがうれしい。夫婦それぞれが夢中になれるものがあると、子どもが独立後の夫婦関係もうまくいくと感じています」
プロフィール

ライフさん
(東京都在住・64歳)
- 夫(68歳)
- 長男(35歳)と長女(34歳)は独立
- You Tuber
- 持ち家一戸建て
※取材当時
動画配信で「60代の今」をさらけ出したら、気持ちが明るく変化

チャンネル名に「60歳」と年齢を出し、顔も出して今の思いを動画で発信。「同じように感じていた同世代の人や、若い人からも『勇気が出ました』という反響があり、自分自身も前向きになれました」
2人時間のくふう
夫婦それぞれのテリトリーを分け、適度な距離感を保つ

子どもたちの部屋を夫婦それぞれの趣味部屋として活用。「夫の部屋にはノータッチ。私の部屋には義母が集めていた置物などを飾り、落ち着いた雰囲気に。趣味のアクセサリー作りにも集中できます」

趣味は天然石のアクセサリー作り
互いの空間・時間には干渉せず、食事のとき以外は自由に過ごす

夫はセルフリフォームにハマり中!
妻は朝型、夫は夜型で活動時間がずれるので、顔を合わせるのは昼食と夕食時だけ。「夫は退職前、定年後の暮らし方のセミナーを受講。夫婦でも干渉しすぎないことが大事と学んだそう」
持ち物のくふう
好みが変わった服を手放し、ワンピースを制服化

ワンピースの着心地の良さに目覚め、3年前から毎日着用。「Vネックでくるぶし丈が自分に合うとわかってきたので、プチプラの物を買い揃えています」
大事な物こそしまい込まず、日常使いする

子どもの独立後、普段使いのシンプルな食器は処分。義母がしまい込んでいた和食器を譲り受け、日常使いに。「料理が華やかに見えるし、使うことで物の価値も高まる気が」
住空間のくふう
2人暮らしには必要ない過剰な物を処分する

2人暮らしに戻り、生活用品の必要量が減ったので、収納も少しずつ縮小。「夫が洗面所の大きすぎる収納棚を撤去し、コンパクトな造り棚に変更。テレビ台や玄関の靴箱なども処分しました」

テレビ台をなくしたら、床が広々!
新たな挑戦と心地よい距離感で、セカンドライフを自分らしく
ライフステージの変化によるモヤモヤを、動画配信という新しい挑戦で見事に吹き飛ばしたライフさん。
夫婦で互いの時間や空間を尊重しつつ、暮らしをコンパクトに整えていく姿勢は、これからの夫婦関係や生き方の素晴らしいヒントになりますね。
撮影/天野良子・有馬秀星・市原慶子・大森忠明・片岡祥・川上明子・キムアルム・桑名晴香・清永洋・髙杉純・林ひろし 構成・文/鹿島由紀子
※掲載した名前、年齢、職業、住居形態、家計などは、22年1月号~ 25年9月号の『サンキュ!』誌面に掲載された当時の情報をもとに転載、再編集しています。内容は取材当時の情報であり、現在とは変わっていることがあります。
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