Q まわりで中学受験をする子が増えているけど、実際どうなの?

A 首都圏の私立・国立中学の受験者数は、9年連続で増加しています
23年度の東京23区内の中学受験率は23%で、約4人に1人が中学受験をしています。教育意識が高いといわれる文京区や中央区など、50%を超えるエリアもあるほどです。関西でも14年ぶりに10%を上回り、中学受験の人気は年々高まっています。
その背景に少子化による教育熱や、周囲がやっているという強迫観念も考えられます。また、近年重視されている英語・ICT・サイエンス分野の教育が公立の中高よりも充実していること、複雑化している大学入試への手厚いサポートに対する期待から、中学受験を選択する保護者も多いです。
これ以外に、調査書の評定(いわゆる内申点制度)の問題もあります。公立中学に進み、難関の公立高校を受験する場合、ある程度高い内申点が必要になります。入試の結果だけではなく、日頃の努力も評価しようという目的で採用されている制度ですが、音楽や体育も含めて全ての教科を満遍なく頑張らなくてはいけません。最近は、得意科目がはっきりしている一点突破型の子も多く、そういう子が十分な内申点を取れるとは限らないため、本人の持ち味や得意分野を伸ばして挑戦できる中学受験を選択するケースも増えてきています。
私立·国立中学の受験者数の推移
リーマンショックで一時期落ち込んだ受験者数も近年は毎年増加。今年は6年生人口の減少で受験者数は減る可能性があるものの、受験率は横ばいとなりそうです。

中学受験をしない子が、高校受験に向けてできることは?

高校受験というと、中3から頑張ればいいと思いがちですが、実は中1のスタートダッシュが肝心です。最初の定期考査で成績がいいと、それを維持しようと勉強を頑張り、卒業まで上位をキープする子が多いからです。このため、高校受験を考えるなら、小5、小6 で英語や数学の先取り学習を始めておくと良いと思います。低学年のお子さんの場合は、話す、見る、書く、聞く、読む、調べるの6つの能力=「はみがきよし」を育むように心がけると、その後の学力が向上しやすいと思います(吉田さん)。
中学受験をする場合、何年生くらいから勉強するの?

中学受験の塾に通い始めるのは、新小4(小3の2月)からが一般的です。しかし首都圏、特に東京では入塾時期の低年齢化が進んでいて、新小2クラスまでに入塾する子が約25%います。関西圏と中京圏でも、約3割が新小3クラスから入塾しています。少し遅れて新小5から中学受験をスタートする子も一定数いますが、小5以降に勉強を始めた子の約半数が勉強についていけないというデータも。中学受験を考えるなら、早めに準備を始めた方がいいかもしれません(吉田さん)。