時間も手間も最小限に!船のコックの料理の知恵
出航すると約1カ月間食料の補給なし、調理中に緊急呼び出しあり、シケのときは包丁が使えないといった、厳しい条件下で習得した料理の知恵をフル動員して、時短に成功☆

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●豚プルコギ ●きゅうりのもずくあえ
●切り干し大根とわかめのみそ汁
1 食材はカラフルに買うと自然と栄養バランスが取れる

巡視船のコックに就任したとき最初に教わったのが、野菜はカラフルに買うと栄養バランスがよくなること。「ややこしいことは考えずに、とにかく買い物カゴの中がカラフルになればいいんです」。
2 買い物に行けない日のために常温ストックを常備する
船上では生鮮食材の保存に限界があるので、常温で長期保存できる物を用意。「今も常温ストックは欠かしません。忙しかったり、体調が悪くて買い物に行けない日が続いたときに便利ですよ」。

ストックリスト
大豆ドライパック
ひじきドライパック
もち
もずくスープ(フリーズドライ)
コーン缶
乾燥わかめ
切り干し大根
塩昆布
五目ちらしの素
魚肉ソーセージ
なめ茸
3 〇〇するだけで済む食材を買っておく
「〇〇するだけ」のひと手間で副菜になる食材をストック。「メインのおかずは決まっても、副菜が思いつかなくて悩んでいる時間がもったいないし、気力も体力も時間もないときに助かります」。
■洗う&解凍するだけ(ミニトマトや冷凍枝豆など)

■器に盛るだけ(小分け豆腐やもずくなど)

■トースターで焼くだけ(厚揚げなど)

4 包丁なし火なしの料理術を覚えておく
海が荒れて船が揺れているときでも、食事の準備をするのが船のコックの仕事。「海保時代、常温保存食材を活用しつつ、包丁や火を使わないで作れるおかずをいろいろ覚えました。洗い物も少なくてラク」。
■切り干し大根のツナあえ

・切り干し大根+ツナ缶
水でもどしてキッチンばさみでカットした切り干し大根に、汁ごとのツナ缶、ポン酢しょうゆを混ぜる。
《保存容器をボウル代わりにしてそのまましまう!》

ボウルを使わずに、保存容器に材料を直接入れて調理。ガラス製なら見た目がいいから、このまま食卓に出しても〇。残ったらフタをして冷蔵庫へ。
■切り干し大根ごはん

・切り干し大根+五目ちらしの素
米2合、切り干し大根10g(水で戻さない)を2合分の水で炊く。炊飯後、五目ちらしの素を混ぜる。
■きゅうりのもずくあえ

・きゅうり+もずくスープの素
ポリ袋にせん切りきゅうりとフリーズドライのスープの素をIN。きゅうりの水分でスープの素が溶けます。味つけ不要でラク。
《ポリ袋で作れば洗い物も出ない》

ポリ袋の中でスライサーを使ってきゅうりをせん切りに。もずくスープの素を加えて袋をモミモミ。まな板やボウルを洗う手間と時間をカット☆
5 1度の作業で3回分作ると効率がいい
1回分作るのも、3回分作るのも手間は同じ。先取りのまとめ家事で時間と手間をムダにしません。
■3回分のプルコギ肉

1kgの豚こま肉で3回分のプルコギをいっぺんに作ります。「1つはその日の夕飯、2つは冷凍。冷凍すると味がしみ込んでおいしくなります」。

■3日分のカット野菜

野菜はまとめてカットして1回分ずつに分けて保存。みそ汁、ラーメン、炒め物の具に重宝。「カットしておけば夫でも作れます」。

航海士の夫の家事分担は月1のハンバーグ20個作り置きと決めた!
不規則勤務であてにできない夫。
「以前は何の家事をどのタイミングでやればいいのかわからず、夫婦仲もぎくしゃく……。これなら休日に自分のペースでできるし、役割が明確だとやる気も出ます。家事があまりできていないという罪悪感も減りました」と夫。「1つでもいいから夫の担当を決めると、『私ばっかり』と夫を責める気持ちがなくなって、ワンオペの日の寂しさも紛れます」と川﨑さん。

