暑熱順化とは「暑さに慣れる力」を育てること

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暑熱順化とは、簡単にいうと「体を少しずつ暑さに慣らしていくこと」。
厚生労働省の熱中症対策ガイドでも、暑くなる前から汗をかく習慣や適度な運動を取り入れ、体温調整機能を整える重要性が紹介されています。
私たちの体は、急に暑くなるとすぐには対応できません。しかし少しずつ汗をかき、血流を促し、体温調整機能を使うことで、暑さに強い体へと変化していきます。
逆に、冷房の効いた室内で長時間過ごし、汗をかかない状態が続くと、体温調整がうまく働かず、熱中症リスクも高まりやすくなります。
東洋医学で見る暑さに負けないための体の仕組み

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東洋医学では、体表面には「衛気(えき)」というエネルギーが巡っていると考えられています。
衛気は、皮膚や毛穴の開け閉めを調整し、外気の変化から体を守る役割を持っています。暑い時には毛穴を開いて汗を出し、熱を逃がす。逆に寒い時には閉じて体温を保つ。この調整がスムーズにできるかどうかが、夏の体調に大きく関わってきます。
しかし、疲労やストレス、冷え、運動不足などが続くと、この衛気の働きが弱くなり
・汗がうまく出ない
・ほてるのに熱が逃げない
・体が重だるい
・夏バテしやすい
といった状態が起こりやすくなります。
食べ物から潤いを補うことも大切

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暑熱順化というと入浴や運動のイメージが強いですが、実は「潤い補給」も重要です。汗をかく季節は、体の水分だけでなく、潤いそのものも消耗しやすくなります。
特に40代以降は、加齢やストレスによって体の潤いが不足しやすく「汗をかいているのに内側は乾いている」という状態も起こりがちです。
そこで意識したいのが、食べる潤いケア。
おすすめは、
・きゅうり
・トマト
・豆腐
・山芋
・柑橘類
・豚肉
など、体に潤いを与えたり、熱をやさしく逃がしてくれる食材です。
また、冷たい飲み物ばかりで水分補給をすると、胃腸が冷えて逆に体温調整力が落ちることもあります。常温から温かい飲み物を上手に取り入れながら、内側の巡りを保つことが大切です。
血流を良くすることが「汗をかける体」につながる

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暑熱順化で忘れてはいけないのが「血流」です。
汗は血液から作られるため、血流が悪いと、熱を逃がす力も弱くなります。特にデスクワークや運動不足が続くと、筋肉量が減り、巡りも低下しやすくなります。
おすすめなのは、
・軽く汗ばむ程度のウォーキング
・湯船につかる
・肩甲骨を動かす
・ふくらはぎを動かす
といった、巡りを促す習慣。
東洋医学では「巡りが良い=回復力が高い状態」と考えます。暑熱順化も、無理な運動ではなく「毎日少しずつ巡らせる」ことがポイントです。
暑くなる前から整えておく
暑くなってから対策するのではなく「暑くなる前から整えておく」ことが、夏バテや熱中症予防にはとても重要です。
・汗をかく習慣をつける
・衛気を整える
・食べ物から潤いを補う
・血流を良くする
こうした積み重ねが、夏を元気に過ごせる体につながっていきます。
暑熱順化は、特別なトレーニングではありません。日々の暮らしの中で、少しずつ「体温調整しやすい体」を育てていくこと。
本格的な暑さが来る前の今こそ、自分の体をいたわりながら、「夏に強い体づくり」を始めてみてください。
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