老後に向かって、シンプルに。本当に好きな物だけ持つ暮らし
プロフィール

万波和枝さん(岡山県在住・専業主婦)
- 54歳
- 25歳と27歳の子の母
- 3人暮らし
1時間ほどの散歩が日課。「ぐんぐん前に進むうちに心も前向きに」。Instagram(@cata_coto_)で丁寧な団地暮らしの日々を発信。
※2025年2月取材時点
万波さんが50代になってから相次いで亡くなった両親は捨てない人たちで、田舎の家にはおびただしい物がある。テレビ通販が好きだったため家電や健康グッズもたくさん!
「実家に何度も通って片づけているものの、押し入れや納戸から物がどんどん出てきて遠い道のり。
私も物が好きだけど、シンプルに暮らしたいし子どもたちに負担をかけたくないから、物を買う前はよーく考えます。たとえどんなに安い物でもなんとなく買うことはありません」
好きな素材は木・鉄・ガラス。プラスチックの物は扱いがラクでも家に入れない
プラスチック製品は安くて気楽に使えるけれど、ほとんど買わない。
「物を使い捨てるのは苦手。木や鉄、ガラスの物は、見るのも使うのも手入れをするのも心が満たされます」

- せいろ: 野菜や肉、卵を蒸して夕餉に。せいろは器としても活用

- 素材: 木はもちろん、ガラスと鉄にもあたたかみがあるところが好き
家具は増やさずに、今ある物と一生付き合う
「死」ははるか遠いものではないと思うようになって「一生もの」という言葉がリアルに響くように。「大好きな物は全て一生もの。古くなって味わいが増していくのも楽しみ」

- ちゃぶ台: 古道具屋さんで買った昭和のちゃぶ台

- 小引き出し: こまごました物は小引き出しに。重ねずに入る数が定員
着たい服がようやく定まってきた。同じ形の生地違いを一年中履き回す
40代までは似合う服がわからず迷走。「50代になってからは人からどう見えるかはさほど大事ではなくなったこともあり、『私はこれでいく』と決めて堂々と同じ服を着ています」

- お気に入りのパンツ: 神戸のブランド「オローネ」のパンツ。生地と色違いで5本ある。今はやせて見えることより着心地のよさと「私に似合う」ことを優先。
両親が亡くなってから、毎朝のあいさつがルーティンに
「目に見えないところにいる両親とつながっていたくて、和室の長押に小さな神棚をつくりました」。毎朝水を替えて手を合わせ、家族や友達だけでなく世の中の無事も祈っている

- 神棚: 神棚は自作。宮崎の「わら細工たくぼ」の飾り物には「人とのご縁に感謝」という思いが込められている

- 縁起物: 玄関にいる亀さんも「たくぼ」のわら細工。「縁起がいいでしょ?」と万波さん
【編集部ボイス】50代からの人生を、もっと身軽に、もっと私らしく
ご両親の遺品整理という経験を経て、万波さんが辿り着いた「物を厳選する」という選択。それは、これからの人生を軽やかに歩むための、自分自身への思いやりでもあると感じました。
「私はこれでいく」と決めて、本当に好きな物に囲まれる。そんな潔い物との付き合い方は、50代からの人生を、他人の目ではなく「自分の心」で楽しむための大切な第一歩。万波さんのように、今ある物を慈しみながら、身も心も整えていきたいですね。
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