合言葉は「はじめよう!フェムテック!!!」
梅雨の時期は殺菌効果のある香りを活用して快適に
■東島アナ「薬剤師で体内環境師の加藤雅俊さんにお越しいただきました。前回、加藤さんには、香りで心と体の不調を整えるメディカルアロマについてお伺いし、いろいろな発見がありました。今回は6月に入り、ジメジメした季節を香りで快適に過ごすための方法についてお聞きしたいと思います。雨の多い時期に、注意すべき臭いというのがあるのですよね?」
■加藤「まずカビです。そして、雨天の日はどうしても洗濯物を室内に干すことになりますから、その生乾き臭なども嫌ですね。また、臭いだけでなくカビなどの雑菌が繁殖して、体内に入ることもありますから、私たちの脳は雑菌を嫌な臭いと判断して、危険を回避しているのです」
■東島アナ「少し憂鬱な梅雨の時期ですが、香りが心に変化を与えてくれるのでしょうか」
■加藤「はい。梅雨時こそ香りを味方につけるといいですよ。気分転換にお香を焚くかたもいらっしゃると思いますが、お香には殺菌と浄化という2つの作用があって、自律神経を整えたり精神を安定させたりする効果があるのです。昔から白檀の香りは有名ですよね。白檀にはサンタロールという成分が含まれていて、殺菌の他に鎮静効果もあるのです。私は白檀が大好きで、白檀の香りがする扇子を愛用しています」
■伊久美「白檀はよい香りですよね。気持ちが落ち着きます。でも殺菌効果があることは知らなかったな」
■加藤「私たちの先人は、植物の香りを魔除けとして上手に使っていました。昔、流行り病で多くの人が亡くなっていた時に、玉ねぎや長ネギを干していた農家の方々だけが倒れることなく元気だったことからネギを干すようになった、と言われています。後にそれがインフルエンザのウィルスだったことが判明し、名前の由来も“インフルエンス(=影響)からきているのです」
■伊久美「迷信ではなく、エビデンスがあったのですね」
■加藤「そうです。ハーブをよく魚や肉料理に使いますが、それは殺菌作用があるからです。シソも殺菌によく使いますが、メディカルハーブを調べると、半分以上がシソ科なのです。シソは梅と一緒に漬けておくと、結構長持ちしますよね。つまり防腐剤の役目を果たしているのです」
■東島アナ「生活の中で活用できそうですね。日々の生活の中で、殺菌作用を少し意識してみるといいですよね。ところで、この梅雨の時期に、おすすめのアロマはありますか」
■加藤「樟脳(しょうのう)ってご存じですか? 若いかただとわからないかもしれませんね。タンスの虫除けなどに使用するものですが、あの香りは、アロマでいうとローズマリーなのです。カンファーという成分が入っていて、殺菌効果があります。ティッシュに何滴か含ませ、ジメジメしたところに置いておくとよいですよ」
■東島アナ「さわやかでよい香りですよね。私も大好きです。他にもありますか」
■加藤「レモンです。レモンの皮を剥くときの香りには、気分をリフレッシュさせるリモネンという成分があります。鼻からこの香りが入ってくると、晴れやかな気分になるので、ぜひ使っていただきたいです」
集中力の向上におすすめのアロマとは?
■東島アナ「最近では、子育てとアロマの関係に関する研究も進んでいるという話を耳にしました」
■加藤「そうなのです。あるおもしろい実験があって、ペパーミントとオレンジを一緒に嗅いでから計算をしたグループと、嗅がないで計算をしたグループを比較したら、嗅いだ方のグループには集中力の低下やケアレスミスがあまり見られず、集中力が高まったそうなのです」
■東島アナ「ペパーミントとオレンジ、それぞれどういう効果があるのでしょうか」
■加藤「ペパーミントは集中力を高め、頭をクリアにスッキリさせます。鼻づまりもよいですよ。オレンジはイライラを軽減するなど、リフレッシュ効果があります」
■伊久美「一緒に使うのがよいのですか」
■加藤「一つ一つで使ってもよいのですが、両方使うことで集中力の向上やミスの軽減に繋がるというわけです」
■伊久美「こういう実証研究が進んでいるのですね。多分、リスナーの皆さんは、今日からお子さんの部屋にペパーミントとオレンジのアロマを焚きますよね(笑)。個人差はあると思いますが、子どもも大人も勉強や仕事にいい影響をもたらすかもれません。香りの力を借りて、前向きに過ごしてみてはいかがでしょうか」

●記事まとめ/板倉由未子 Yumiko Itakura
トラベル&スパジャーナリスト。『25ans』などの編集者を経て独立。世界を巡り、各地に息づく心身の健康や癒やしをテーマとした旅企画を中心に、各メディアで構成&執筆。イタリア愛好家でもある。伊久美さんとは28年来の付き合い。https://www.yumikoitakura.com/
●撮影/寿 友紀