子どもの独立後どうする?夫婦関係とお金の不安をなくすプロの知恵

子どもの独立後どうする?夫婦関係とお金の不安をなくすプロの知恵

子どもが独立したあとの夫婦関係や家計について、不安や疑問を抱えていませんか? 今回は、読者の皆さんのリアルなお悩みに、夫婦関係とお金のプロがズバッと回答! これからの暮らしを安心して、お互いにイキイキと楽しむためのヒントをお届けします。

※この記事は雑誌『サンキュ!』2023年8月号の特集「子どもが巣立ったあとの暮らしどう変わる?」の内容を一部抜粋・掲載しています。

 

子育て終了はセカンドライフの始まり!プロが教える心の準備

子どもが独立したあとの夫婦関係や家計について、読者の皆さんが聞いてみたいこと、不安に思っていることを各界の専門家に聞いてみました! (※サンキュ!モニターアンケートより 23年3月実施)

夫婦のことQ&A

Q:夫にも、家事や家計管理に協力してもらうには?

A:家事は“褒めて伸ばす”こと。家計の話はライフプランを見せてプレゼンを

妻に万一のことがあった場合も想定して、夫と家事や家計を共有しておくことが大事です。夫に家事を任せるときは、新入社員を育てるつもりで根気よく見守って。やってもらったら褒めることで、夫のやる気がアップ!また家計管理に協力してもらうには、老後の暮らしのために貯蓄をどう備える必要があるか、具体的なライフプランを見せながら話すと効果的です。

Q:夫婦共通の趣味がなく、会話が弾まないんです

A:無理に合わせる必要はなし!ただし、お互いへの関心は忘れずに

自分が興味ないことに無理に付き合うと、かえって関係性がギクシャクしてしまう場合も。お互いにやりたいことを満喫し、イキイキ過ごしていれば、自然と「今日何があったの?」といった会話が生まれてくるはず。共通の趣味がないからといって、完全に無関心になってしまうのはNG! 冷めた関係になりかねないので気をつけましょう。

Q:夫婦関係を長く、良好に保つために必要なことは?

A:部屋を分ける、習慣を変えるなど、お互いを尊重する暮らしに

子育てが終ったら、夫婦が「自律(※)」するタイミング。つかず離れずのいい関係を保つためにも、お互いにやりたいことを尊重する暮らしにシフトしていきましょう。例えば、毎日必ず一緒に食事をする、同じ部屋に寝るといった習慣をやめてみるなど、「夫婦はこうあるべき」という枠にとらわれず、各自が「自分軸」を持って生きることが大事です。
※自分自身で立てた規範に従って行動すること

教えてくれたのは:寺門美和子さん(夫婦問題コンサルタント)

夫婦問題診断士協会代表。夫婦問題とお金の専門家としてコンサルタントを行う。最新著書は、「別れても相続人」(木野綾子さんとの共著/光文社)

お金のことQ&A

Q:老後、夫婦2人で安心して暮らすためには、貯蓄はいくら必要?

A:「いくら」よりも先に、「老後どう暮らしたいか」を具体的に考えて!

必要になる老後資金は、家庭によって異なります。まずやるべきは、「将来どのような暮らしがしたいのか」を具体化し、その暮らしを保つために年間いくら必要なのか、年金受給額(ねんきんネットで確認)ではどのくらい賄えるか試算してみること。生活費以外にも、医療費や家の修繕費などの予算も想定し、定年までにいくら備えるべきか試算しましょう。

Q:教育費優先で貯蓄はすっからかん。老後資金づくりはまだ間に合う?

A:今の支出を確認し、固定費の見直しを。家の住み替えなども検討して

子どもの独立後から老後資金を貯めるには、支出を下げることが必須!2人暮らしになると食費や水道・光熱費が減るので、その分を貯蓄へ。さらに、大きな支出を占める住居費を抑えるため、コンパクトな家への住み替えや地方に引っ越すことも検討して。ライフプランに応じて、いつまでにいくら貯めるのか目標を決めると、対策が立てやすくなります。

Q:妻がパートでも、年金受給額は増やせる?

A:妻も社会保険に加入する働き方に変えること。年金受給額が増えれば、貯蓄と同じ

子育てがひと段落したら、夫の扶養範囲内で働くことにこだわらず、今のパートの勤務時間を増やす、転職 (再就職)するなど、社会保険に加入できる働き方 (年収約106万円以上)に変えることも検討しましょう。社会保険に加入すれば、自分名義で将来受け取れる年金額が増えるので、その分貯蓄したのと同じ価値になります。

※従業員100人以下の会社では年収約130万円以上

教えてくれたのは:畠中雅子さん(ファイナンシャル・プランナー )

「高齢期のお金を考える会」 「働けない子どものお金を考える会」主宰。生活者に寄り添う家計アドバイスが人気で、雑誌、Webなど多方面で活躍

自分軸で整えるこれからの暮らし

子どもの独立は、夫婦がそれぞれの「自分軸」で新しく歩み出す好機。お互いの自由を尊重しつつ、家事やお金の現状を共有することがこれからの安心に繋がります。

「夫婦はこうあるべき」という枠にとらわれず、プロの助言を参考に、我が家らしい心地よいカタチを一歩ずつ整えていきたいですね。

イラスト/ながせかなみ

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