50代、認知症の母と向き合いながら。「好き」に囲まれる私らしい暮らし

50代、認知症の母と向き合いながら。「好き」に囲まれる私らしい暮らし

「母も自分の人生も両方大切に」――。 認知症の母を支えながら、50歳・独身・1人+3匹の猫たちとの暮らしや新しい仕事を楽しむヤノさんの日々をご紹介。

50代という転換期を、前向きに軽やかに生きるヒントが詰まっています。

※この記事は雑誌『サンキュ!』2025年4月号の特集「シンプルで満ち足りた50代の暮らし」の内容を一部抜粋・掲載しています。

介護と自分の人生、両方を大切にするために

プロフィール

ヤノミサエさん

ヤノミサエさん(大阪府在住・フォトスタイリング(R)講師)

  • 50歳
  • 独身
  • 1人+猫3匹暮らし

Instagram@misaeyanoで「無印良品」で整える暮らしや母の介護について発信中。著書に「猫がよろこぶインテリア」(タツミムック)など

※2025年2月取材時点

「自分を慈しんであげないとつぶれてしまう」と気づいた日

20代のころ両親が離婚し、パート生活を送る母の近くに住んで暮らしを支えてきたヤノさん。30歳で雑貨や暮らしなどを魅力的に撮影するフォトスタイリングに興味を持ち、働きながら学びました。その後、講師として独立し、バリバリ働いていましたが、8年前に母の認知症に気づきます。

「物忘れがひどくなってるのに自分の病気を認めたがらない母に寄り添い、支えるのは大変でした。私も精神的にまいって一時は心療内科に通うことに。それで1人で背負いすぎてもダメだと気づいて・・・・・・。ムリして頑張るのはやめよう、自分の暮らしを大事にして、自分を慈しんであげないとつぶれてしまう、と思ったんです」

「50歳の新人」として。図太く、軽やかに新しい挑戦を

今は行政の介護サービスを利用して母を見守りながら、心地いい部屋、好きな仕事、かわいい猫たちを大切にしてマイペースに暮らしています。昨年から写真や動画の知識を活かし、学校のオンライン授業をサポートする仕事もスタート。

『50歳の新人、ヤノです!』のスタンスで、わからないことは臆せず聞いちゃう。そうするとみんな親切に教えてくれるんですよね。年を重ねて、いい意味で図太くなりました。今後も自分らしくいるために、自分の生活と母の介護のバランスをうまく取っていきたいと考えています」

【編集部ボイス】50代は、自分を慈しみ直すはじまりの時

介護という大きな責任と向き合いながらも、決して自分を犠牲にしない。ヤノさんの姿からは、50代という年齢が持つ「軽やかさ」と「強さ」を感じます。

人生の後半戦に差し掛かるこの時期は、誰かのために尽くすだけでなく、「自分自身を慈しむこと」が何よりのサバイバル術になるのかもしれません。無理をせず、周囲の助けを借りながら、自分の「好き」という感覚を信じて進む。そんなヤノさんの生き方は、家族のケアや仕事に奔走する多くのサンキュ!読者の皆さんに、確かな勇気を届けてくれるはずです。

イラスト/ naohiga 取材・文/神坐陽子

※記事の内容は記載当時の情報であり、現在と異なる場合があります。
※Adobe Fireflyで作成した画像を使用している場合があります。

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