はさみを楽しく安全に使うには?専門家が教えるヒント

はさみを楽しく安全に使うには?専門家が教えるヒント

工作遊びに興味を持ち出す2・3歳。「はさみは危ないし、まだ持たせたくない」と思うおうちのかたもいるかもしれませんね。
でも、危ないことを説明すればある程度理解できる2・3歳は、はさみを使えるスタート期。また、工作には2・3歳の脳を育てるパワーがあるんです!工作遊びの力について、遊びとアートの専門家・八木先生にうかがいました。

<お話をうかがった先生>
八木紘一郎(やぎこういちろう)先生
元白梅学園大学こども学部教授。子どもの発達を踏まえたうえで、将来必要な力を育てる遊びや体験を、保育園や美術館などで指導しているアート・遊びの専門家。

工作好きな子が育つ【実践編】

はさみの1回切りに挑戦!

「食べ物の絵を切って半分にする」などの見立て遊びができる2・3歳は、はさみを使うのが楽しくなる時期。はさみを扱うルールから動かし方まで、実践で役立つヒントをご紹介します。

Q はさみを使うときのルールはどう教えたらいいですか?

A1 4歳半頃までは近くで見守って。

仕事をする親子

yamasan/gettyimages

今は、はさみを使うときは「必ずそばで見守ること」、「おうちのかたが『使ったら片付ける』姿を繰り返し見せること」を徹底しましょう。4歳半頃までに「目的以外のことにはさみを使わない」「刃先を人に向けない」といったルールを身につけられるといいですね。

A2 はさみを使う動機づけを大切に。

FotoDuets/gettyimages

切る目的がないと、はさみを使うこと自体が楽しくなってしまい、切ってはいけないものにまではさみを入れてしまいがち。「ママも紙が半分ほしいな。ちょっきんしてくれる?」など、はさみを使う目的がわかる声かけを。

Q はさみを楽しく使うにはどう関わるといいですか?

A1 「半分こ」などイメージが豊かになる関わりを。

カラフルなはさみと色紙の平面図です。アートとクラフトの紙アップリケ背景の子供たち

vejaa/gettyimages

ただ「好きに切っていいよ」と言うだけでは遊びが広がりません。例えば、食べ物の絵を「半分こ」にして、「もぐもぐ、おいしい!」と食べるまねをするなど、見立て遊びにつなげることで、お子さんのイメージが豊かになっていきます。

A2 切ったものを使ってごっこ遊びを。

木製のテーブルの上のスタック雑誌

Suphansa Subruayying/gettyimages

車のチラシを切って車屋さんごっこ、ケーキの商品カタログを切ってケーキ屋さんごっこなど、お子さんの好きなジャンルで遊びを楽しみましょう。折り紙のような薄いものより、コピー用紙や広告など厚みがあるものを選ぶと、片手で持っても紙がしならず、切りやすいですよ。

おうちのかたのサポートで上達!はじめてのはさみ使い方3ステップ

アジアの母と赤ちゃん

polkadot/gettyimages

片手ではさみを使うには、机に対して垂直にはさみを構えなければいけません。しかし、指や手首の巧緻性が発展途上の2・3歳は、この姿勢を維持することが難しいのです。いきなりひとりで片手で切ると、うまくいかないことが多いので、最初のうちはおうちのかたのサポートが不可欠です。手伝ってもらって「上手に切れた」という経験を積むことで、表現活動へのモチベーションや手指の巧緻性もアップしていきます。

【ステップ1】両手ではさみを持ち、上下に開閉する

白い背景に分離ピンクのはさみ

Fototocam/gettyimages

まず、両手で閉じ開きをする練習をしましょう。利き手ではさみの下側を持ち、机に対して垂直にはさみを構え、利き手の肘を机につけて、はさみを上下に開閉させてみましょう。

【ステップ2】大人が紙を差し込み子どもが両手で切る

はさみ切り紙を持つ人はいない

Phoenixns/gettyimages

上手に切るコツは、はさみを縦に大きく開くこと。「わにさんみたいに大きく口を開くんだよ」と声かけを。開けたら、おうちのかたが紙を差し込んで切ります。このとき、必ず紙をはさみに対して直角にし、刃の奥まで差し込むようにしてください。

◆これはNG!
机に対してはさみが水平だと、うまく切れません。正しい姿勢で持てているか要チェック。

【ステップ3】片手ではさみを使う

ホームスクーリングのための工芸品を作るための紙を切るはさみを使用して若い女の子

M-image/gettyimages

両手のときと同じように、「はさみの閉じ開きを繰り返す」→「おうちのかたが紙を差し込んで切る」の練習を。切るときのタイミングがつかめてきたら、お子さんひとりで挑戦しましょう。

  • POINT

●はさみを開くときは、親指を上にあげる
●肘は机につける
●紙ははさみに対して直角に、奥まで差し込む

※取材時の情報です。

参照:〈こどもちゃれんじ〉

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