フードコーディネーターの資格とは?取得難易度やメリットをご紹介

フードコーディネーターとは基本から応用まで食の知識を身につけ、食生活を提案できる専門家のことです。
ここでは、フードコーディネーター資格の取得難易度や試験方式を見ていきましょう。
フードコーディネーターは「食」の開発や演出などに役立つ
フードコーディネーター認定試験は日本フードコーディネーター協会が主催しています。「新しい食のブランド、トレンドを創る食の開発・演出・運営のクリエーター」と定義されている資格です。
食の開発とはおもにメニューをつくる仕事で、食品メーカーの商品、飲食店・給食サービスのメニュー、家庭での弁当など対象は幅広く存在します。
食の演出は食品の見せ方を工夫すること。食関連の記事作成、飲食店などの空間コーディネート、食品の売り方の提案などが該当します。
そして食の運営はレストラン・飲食小売業、料理教室、地産地消プログラムなど店舗の運営を指します。
フードコーディネーター資格を取得するメリットは、食の知識と実践力を身につけられることです。
料理研究家などの食に関わる仕事をする際は有利に働くこともあるでしょう。
- 意外にもコミュニケーション能力や体力も必要
フードコーディネーターには意外にも、コミュニケーション能力や体力が求められます。
クライアントや食材の仕入れ先などの関係者とコミュニケーションを図る必要があるからです。またフードコーディネーターの勤務時間は不規則になりがちで、食材の運搬などに体力を使うこともあるでしょう。
さらにフード業界は流行の移り変わりが激しいため、取り残されないよう探求し続ける姿勢も求められます。
認定試験は3級から1級まである
フードコーディネーター資格認定試験は、3級から1級までレベル別に分かれています。
詳しい受験料や受験資格は以下のとおりです。
- 難易度は高い?3・2級の合格率は80〜90%
全国300ヵ所以上のテストセンターで受験可能
3級試験はCBT方式。全国300か所以上のテストセンターからパソコンで受験可能です。試験範囲は「文化」「科学」「デザイン・アート」「経済・経営」で、食に関する幅広い知識が問われます。
2級の受験資格は3級の資格認定登録者であること。また3級合格後に認定登録料2万1,000円が必要です。
試験方式と出題範囲は以下の通りです(フードコーディネーター資格認定試験2級)。
- 1級の1次試験は企画書審査、2次試験は東京での面接
1級も受験のためには2級認定登録(2万1,000円)をしておく必要があります。
試験方式と出題範囲は以下のとおりです(フードコーディネーター資格認定試験1級)。
勉強は日本フードコーディネーター協会指定のテキストがおすすめ
3級・2級の1次試験は協会指定のテキストから出題されるため、そちらで勉強するのがおすすめです。
また任意の試験対策講座では指定テキストをもとに講義がおこなわれます。配信期間中は何度でも視聴できますが、テキストを見ながら学習すると効率的に覚えられるでしょう。
飲食店での業務経験や食の知識があるかたも、指定テキストで出題内容を把握しておくとスムーズに回答できます。
フードコーディネーター以外の「食」に関する資格

管理栄養士
管理栄養士は国家資格です。おもに病気や高齢の方に、専門的な知識と技術を活かして栄養指導や栄養管理をします。
ただし管理栄養士は高校卒業後、管理栄養士養成課程もしくは栄養士養成課程のある大学、短期大学、専門学校を卒業し、「栄養士資格」を持っていることが前提です。
詳しい取得方法や費用の一例は以下のとおりです。
調理師
調理師として働きたい場合は調理師免許が必要です。
詳しい取得方法や費用の一例は以下のとおりです。
食品衛生管理者
食品衛生管理者は国家資格ですが、特別な試験を受けなくても取得できます。食品や添加物を製造・加工する工場、調理施設での衛生管理がおもな業務です。
医師・歯科医師・薬剤師・獣医師と、指定の大学・専門学校を卒業した人は、試験や講習を受けることなく食品衛生管理者の資格が付与されます。
上記に当てはまらない場合でも、食品・添加物の製造・加工の衛生管理の経験が3年以上ある場合は、講習を受けることで食品衛生管理者になれます。講習の期間はおよそ1カ月で、費用は30万6,000円です。
資格を取得すればすぐに就職できるわけではありませんが、需要がなくならない資格であるため、持っておいて損はないでしょう。
食品衛生責任者
食品衛生責任者は、飲食店や喫茶店などの小規模な形態で、食品の衛生管理が必要な場合に業務をおこないます。飲食店を開業する際に1名は必要です。
栄養士、調理師資格を持つ人は講習を受けなくても資格を得られるのが特徴です。また飲食店での実務経験がなくても、講習を受ければだれでも食品衛生責任者になれます。
講習会の費用は都道府県によって異なりますが、おおむね1万円程度。
ただし取得するのが国家資格に比べて簡単なため、かならずしも就職や転職に有利とは限らないようです。
食生活アドバイザー
食生活アドバイザーは、FLA(Food&Lifestyle Adviser)ネットワーク協会が発行する、食と生活に関する知識を認定する資格です。3級と2級に分かれており、1級は今のところありません。
詳しい受験費用や合格基準は以下のとおりです。
就職や転職で役立つのは「管理栄養士」
フードコーディネーターの資格に関するQ&A
Q.フードコーディネーターは国家資格?
フードコーディネーターは日本フードコーディネーター協会が認定する民間資格であり、国家資格ではありません。
法律的な裏づけはないため、管理栄養士や調理師と比べると権威性は低くなってしまいます。
ただし転職や就職の際に「食」の知識をアピールできるため、持っていて損はない資格といえそうです。
Q.フードスタイリストとフードコーディネーターの違いは?
フードスタイリストとフードコーディネーターの明確な線引きはありません。
フードスタイリストの試験では食の基本的な知識も問われますが、食品をおいしく見せるための食器やテーブルクロス選びなどがメインになります。
どちらも民間資格ですが、食に関する知識や技術の証明になります。食品をおいしく撮ることや盛りつけに関心の高いかたにはフードスタイリストがおすすめです。
Q.独学でも資格を習得できる?
フードコーディネーターの資格は独学でも取得できます。
3級と2級の1次試験はおもに指定のテキストから出題されるため、テキストを読みこめば十分に合格を狙えるでしょう。
ただし試験対策講座を受講すれば、より理解が深まり学習時間を短縮できます。余裕のあるかたは申し込むとよいでしょう。
Q.3級の勉強時間はどれくらい必要?
今回独自調査したなかでは、3級は2~3カ月あれば合格できるとの情報もありました。
3級は幅広い範囲から出題されますが、基本的な知識が問われるため、ある程度の勉強時間で合格が狙えると考えられます。
食関連の業務経験や知識のあるかたなら、より短い時間で合格を狙えるかもしれません。
試験はCBT方式のため、3週間の試験期間中は日程を自由に選択できます。とはいえ受験できるのは年に1回なので、計画を立てて試験対策を進めましょう。