香ばしさの六条大麦と甘さの二条大麦を使用

井上さんが見せてくれたのは、六条大麦と二条大麦(今回はサンプルの大麦を用意)。一般的な麦茶では、六条大麦のみの使用ですが、健康ミネラルむぎ茶では二条大麦も使っているのだそう。
「六条大麦はたんぱく質が豊富で、焙煎すると香ばしい香りが立ち上ります。一方の二条大麦は別名『ビール麦』とも呼ばれ、主にビールや焼酎などの原料になります。でんぷんを多く含むので、熱が加わると糖化し甘みが出るんです。香ばしさが特長の六条大麦と甘さが特長の二条大麦を採用することで、健康ミネラルむぎ茶は香ばしさと甘さのどちらも感じられるのです」
大麦の甘さと香りを引き出すこだわりの焙煎

伊藤園の健康ミネラルむぎ茶のこだわりは原料だけにとどまらず焙煎にもあります。
「一般的な麦茶では、熱風焙煎のみを採用していますが、健康ミネラルむぎ茶では香ばしい香りと、甘いコクを引き出すために、熱風焙煎に加えて、媒体焙煎も採用しています。熱風焙煎は、時間をかけて熱風を当てることでやさしい甘さを引き出します。
一方、媒体焙煎は天然石の熱を通して、カリっと芯まで焦がすことなく焙煎することで香ばしい香りと、濃度感のある味わいを引き出します。健康ミネラルむぎ茶では、この2つの焙煎した大麦をブレンドしています」

熱風焙煎した大麦はシュッとしているのに対して、媒体焙煎した大麦はふっくらと膨らんでいる。
2種の大麦&焙煎の違いを「検茶」で体感

大麦が持つ特長を焙煎によってさらに引き出すーー。その味わいはどう違うのか、麦茶のテイスティング「検茶」を体験することに。用意してくださったのは、「媒体焙煎した六条大麦」「熱風焙煎した二条大麦」「熱風焙煎した六条大麦」の3種類。熱湯を注ぎ10分ほど待つと、色・香り・味わいも3種それぞれまったく違うのです!
熱風焙煎した六条大麦は、やさしいきつね色で、スッキリとした味わい。
熱風焙煎した二条大麦は、きれいな黄金色で、口にふわっと甘みが広がり、うまみが余韻として残ります。
そして、いちばん濃いたぬき色の媒体焙煎した六条大麦は、カップを持ち上げた瞬間、香ばしい大麦の香りが一気に広がり、ひと口含むと濃度感ある味わいが!
果たして、今日何度目の驚きだろう…。
「六条大麦を媒体焙煎すると麦粒の中がスポンジ状になります。そこにお湯が入るので、しっかりと抽出され、濃度感のある味わいを引き出すことができるのです。検茶は開発の第一歩で、私たちは常に、最適なバランスを探しているんですよ」
高温・長時間じっくりと大麦を煮出す「やかん抽出製法」

最後に「抽出」。健康ミネラルむぎ茶は発売からずっと麦茶の伝統的な製法であるやかんでじっくりじっくり煮出す甘く香ばしい味わいのむぎ茶を追求した「やかん抽出製法」を採用。高温で長時間、じっくり時間をかけることで、二条大麦のでんぷんが糖化し、甘みが増し、六条大麦からは香ばしさが引き出されるのだとか。
「時に1時間近く抽出することもありますが、抽出時間は一律ではないんです。原料となる大麦は自然が作り出す農産物。品質はその時々で違いますから、機械的に設定してしまうと味がブレてしまいます。香りや味、水色を確認しながら、その都度、最適な時間をかけて抽出しています」
これまで、身近で素朴な飲み物だった麦茶。これほどまでに奥深い世界だったことを健康ミネラルむぎ茶が教えてくれました!

実はおいしく、ミネラルを補給するのは大変なんです
伊藤園の健康ミネラルむぎ茶は、その名のとおり、ミネラルが手軽に補給できるのも魅力の1つです。ミネラルは体の健康維持に必要な五大栄養素の一つで、体内では作ることができないため、食品や飲料から補給する必要があります。水分と一緒にミネラルも手軽に補給できるから、伊藤園の健康ミネラルむぎ茶を愛飲している方も多いはず。
その配合についても、開発時、試行錯誤したと井上さんは言います。
「ミネラルのバランスを欠くと味に影響して、苦くなったり、しょっぱくなったりするんですね。健康のためとはいえ、おいしく飲めてこその健康ミネラルむぎ茶。ミネラルのバランスを整えて、原料を見直して、焙煎を見直してというのを繰り返して、現在のものが完成しました」
※健康ミネラルむぎ茶のミネラルとは、リン・マンガン・ナトリウムのことです。