合言葉は「はじめよう!フェムテック!!!」
若い世代にとって、フェムテックは当たりまえのことになっている
■東島アナ「生活情報誌『サンキュ!』の山本編集長にお話を伺います。今回は、『サンキュ!』の読者から見る“若者のフェムテック観”です。取材を通じて読者から生の声を聞く機会が多いと思うのですが、いかがでしょうか」
■山本「そうですね。フェムテックという言葉がかなり認知されるようになってきたと実感しています。読者は20~50代と幅広いのですが、女性特有の健康課題やフェムテック関連のグッズや情報について、オープンに話せるようになってきたと思います。先日、“フェムテック東京”というイベントに出展させていただいたのですが、20代の若い世代の女性や男性が積極的に参加され、女性の体について考えることが、男女問わず普通になってきたように感じました」
■伊久美「弊社では、妊娠・出産、そして育児のための雑誌『たまごクラブ』 『ひよこクラブ』も発行していますが、本当に今の若い世代は、男性も妊活に積極的ですよね。少し前までは、男性は妊活することに抵抗があったようですが、今はまったく違ってきたと思います」
■山本「『たまひよ』のマーケティングを担当していたこともあったのですが、以前に比べて男性が妊活に積極的になってきているというデータがありました。すでに何年か前に、読者の男性側から“僕も妊活もするし、子育てもするから、読者をママだけに絞らないでください”というリクエストをいただき、それ以後ターゲットをママだけにしないことに決めたという経緯もあります。最近では、不妊の話題などもオープンに話されるかたも増えています」
■伊久美「男性の健康に対する意識も美意識も高まっている気がしますね。脱毛されているかたも増えてきたと聞きますし」
■山本「そうですね。“フェムテック東京”のイベントでも、VIO脱毛のブースもいくつかありまして、男性側の関心も高かったようです。女性にはフェムゾーンケアの化粧品などが注目されていました」
■東島アナ「意識や空気感が、確実に変わってきていますね」
フェムテック関連グッズも、生活にかなり浸透している
■東島アナ「フェムテック関連グッズを、使用されているかたも増えていますか」
■山本「『サンキュ!』で紹介したときに反響が大きかったのは、吸水ショーツや月経カップなどの月経関連の商品ですね。読者のお子さんは、小学校の高学年や中学生というかたが多いので、初潮を迎えるタイミングで、吸水ショーツをお子さんに勧めているという話はよく耳にします。また運動部のお子さんの中には、月経カップを使用しているかたもいます。フェムテックへの関心が高いお母さんほど、娘さんに早くから関連グッズを取り入れる傾向があります。便利なグッズを使うことで母も子も心配やストレスを軽減させることができますから」
■伊久美「これぞフェムテック効果じゃないですか! うれしいですね」
■東島アナ「グッズも今では種類も豊富になり選べるようになりましたね」
■山本「いろいろなメーカーから商品が発売されていて、日々驚いています。最初は、吸水ショーツも高価格だったのですが、今は価格も形状もバリエーションが増えて選びやすくなったと思います」
■伊久美「若い世代にフェムテックはかなり浸透しているのですね。そうなると、ベテラン世代も考えなくてはいけませんね。特に男性は、まだまだフェムテック関連の話題に抵抗感があるようです」
■山本「まずは女性がオープンに話すことだと思います。サンキュ!誌面でもフェムテック関連の特集があるので、男性のかたにもぜひご覧いただければと思います」
■東島アナ「変化を感じながら迎えた2023年ですが、山本編集長が考えるこれからのフェムテックの展望を教えてください」
■山本「2023年は“健康・美容投資”というところに力を入れていきたいです。女性自身がもっと自分の体のことを知って、先々を見据えながら、お金や時間を上手に使うという意識を高めていきたいなぁと思っています」
■東島アナ「月経や更年期の話を、誰としたらよいのかわからないかたも多いと思うので、この番組や『サンキュ!』に触れて、前向きに過ごすきっかけとしていただけたらうれしいですね」

●記事まとめ/板倉由未子 Yumiko Itakura
トラベル&スパジャーナリスト。『25ans』などの編集者を経て独立。世界を巡り、各地に息づく心身の健康や癒やしをテーマとした旅企画を中心に、各メディアで構成&執筆。イタリア愛好家でもある。伊久美さんとは28年来の付き合い。https://www.yumikoitakura.com/
●撮影/寿 友紀