どうしたらいいの?たたいた・たたかれた お悩み相談4選

どうしたらいいの?たたいた・たたかれた お悩み相談4選

自己主張が強くなる半面、気持ちを言葉で伝えるのはまだ難しい2・3歳児。同年代の子と遊ぶ機会が増え、トラブルに悩んでいるご家庭も多いのでは?子どもの成長につながる対処法をご紹介します。

<お話をうかがった先生>
松原美里先生
まつばら・みさと/横浜市の保育園や、川崎市の児童養護施設にて長年勤務してきた。コーチング資格を生かし、子育て支援や保育者向けのコミュニケーション研修の講師としても活躍中。

1 気に入らないことがあると、すぐに手が出ます。

その場ですぐに止めて、お友だち親子に私が謝り、本人にも謝らせていますが、何回も繰り返します。[千葉県/困ったママ]

  • 形式的に謝らせるより、手が出た理由をまず受け止めましょう
誰もいない夕暮れ時の遊び場

Toru Kimura/gettyimages

気持ちをくまずに、謝らせるだけだと、たたくことがなぜいけないのか、なぜ謝るのかを理解できません。手が出てしまった気持ちをまず受け止め、そのうえで、「たたかれたら、お友だちはいやな気持ちになるよ」などわかりやすい言葉で説明を。「たたかないで『貸して』って言ったら、お友だちと仲良く遊べるよ」など、たたかないことによるメリットを伝える声かけもおすすめです。

まだ遊びたかったからたたいちゃったんだね。

2 園で強い子にたたかれる反動なのか、家で下の子や親に乱暴するように…。

園でたたかれるなどいやなことがあると、家で下の子や私をたたいたり、蹴ったりするようになりました。[大阪府/ぷりん]

  • たたくのはいけないと伝えたうえで、子どもが安心できる声かけを
サンドボックスで遊ぶ親子

yamasan/gettyimages

人にたたかれたら、「『やめて』と言っていい」ことをまず伝えてください。一度でも言えるとお友だちとの関係は変わっていきます。家でたたいたらやめさせて、たたくのはいけないとはっきり伝えましょう。そのうえで「でもいやなことがあったんだね」と声をかけ、もやもやした気持ちを受け止めること。同時にギューッと抱き締めると、子どもは安心し、気持ちの整理がつきやすくなります。

たたくことはいけないことだよ。いやな気持ちだったんだね。
お友だちにたたかれたら「やめて」って言っていいんだよ。

3 何かされても、泣いているだけで相手に伝えようとしません。

公園でおもちゃを取られたり、たたかれたりしても泣いているだけで、自分を主張することができません。[福岡県/パンジーちゃん]

  • 子どもの出番を取り上げず、言えると信じて勇気づけましょう
アジアの母沿う彼女の娘

kokoroyuki/gettyimages

友だちとのやりとりを見ていると、もどかしい気持ちになりますよね。もしかして、お子さんに代わって「やめて」と言っていませんか?代わりに言うのではなく、「泣かずに言葉で『やめて』と伝えようね」「○○ちゃんがちゃんと言える子だって知っているよ」と、子どもの力を信じて背中を押してあげましょう。言いにくそうなときは「一緒に言おう」と寄り添うと、心強い気持ちになります。

ちゃんと言えるって知っているよ。だから、言ってごらん。

4 「たたかれるから、園に行きたくない」と言います。

本当にたたかれたかはわからないのですが、お友だちとうまくいっていないという思いが強く、登園をしぶります。[新潟県/夢子]

  • 行きたくない原因とそのときの気持ちに焦点を当てた対応を
手をつないでいる母子

key05/gettyimages

行きたくない気持ちを受け止め、さらに「お友だちと遊べなくていやなのかな?」などと聞き、子どもの気持ちを引き出しましょう。子ども自身が考えることで、自分の気持ちに気づき、どうすればいいのかが見えることもあります。また、園にも相談してみましょう。先生の知っている情報もあるかもしれません。心のしこりが解消される中で、自然と園に足が向くようになります。
なかなか親御さんに想像できないお友達とのちょっとしたやりとりでの心のしこりや、他にも親御さんの気を引きたくて、園のお友達に意地悪されるから・・・と言っていたケースもありました。
話せる子ならいいのですが、園に相談する際は、園が疑われている・・・と身構えてしまうケースもあるよう。「こんな発言・行動が見られるのですが、何か背景ご存じでしょうか?」と、子どもを真ん中に同じ方向を向いていけるような関係性を築いていけるといいですね。

行きたくない気持ちはわかったよ。どうして行きたくないのかな?

気持ちを言葉で伝える力を生活の中で育みましょう

草フィールド湖景観公園背景素材

Tsubasa Henmi/gettyimages

言葉で気持ちを伝える力は、毎日の暮らしの中で育まれます。「空が青くて気持ちがいいね」「ブランコをこいだらワクワクしたね」などの何げない場面をはじめ、「お友だちにおもちゃを貸したら、喜んでくれてうれしかったね」「ブランコに並んでいたのに、横入りされてがっかりしたよね」などと、お友だちとの関わりの中で生まれる気持ちを、まずはおうちのかたが言葉で表現してみましょう。
おうちのかたが、そのときのお子さんの気持ちに当てはまる言葉をかけ、その場にふさわしい言葉づかいを心がけることで、子どもの伝える力は伸びていきますよ。

※取材時の情報です。

参照:〈こどもちゃれんじ〉

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