合言葉は「はじめよう!フェムテック!!!」
画期的なお仕事マッチングアプリ “JOYKU”誕生秘話
■東島アナ「今回のゲストは、株式会社JOIKU(じょいく)代表取締役社長の廻寿一さんです。2022年9月に、保育士さんや看護師さんと、保育園、幼稚園などを結ぶお仕事マッチングアプリ “JOYKU” をリリースされ話題となっています。こちらは、どういったサービスなのでしょうか」
■廻「ありがとうございます。人手不足に悩まれている保育園、幼稚園、学童保育などに向けに、短期やトライアルで保育の仕事をしてみたいという保育士さん、看護士さんを求人し、マッチングさせるサービスになります」
■伊久美「グッドアイデアですよね~。保育士さんは不足していると言われていますが、資格をもっているかたは、実はたくさんいらっしゃるのですよね?」
■廻「現在、有資格者は167万人、そのうち、実際に働かれているかたは55万人と言われています」
■伊久美「資格を活用されていないかたが多いですね」
■東島アナ「昨年12月の東京新聞には、保育士さん不足を巡って、定員が121人以上の保育所を対象に、4~5歳児クラスで、保育士さん1人当たり幼児30人から25人へ改善できるように、国が13億円を計上したというニュースが掲載されていました。ただ、配置基準の見直しに600億円程度かかるということで、見送りになったそうです」
■廻「そうでなのです。高い保育ニーズに対して、保育士さんをしっかり採用、雇用していくとなると、それくらいの金額がかかるということですね」
■伊久美「少子化対策にも繋がる大問題ですよね。求人アプリ“JOYKU”をつくろうと思われたのは、いつごろなのでしょうか」
■廻「8年前です。短い時間働いて、自分のライフスタイルと両立しながら仕事を続けたいと思っている保育士さんは多いのですが、それがなかなか叶わないという声をよく耳にしていました。そこで、“短期で働き口を見つける方法はないだろうか”と思ったのです」
■伊久美「奥様は、保育士さんですよね。現在も続けられているのですか」
■廻「妻は今、子育て中なので休職していますが、“子どもが小学校へ行っている3時間だけなら働けるのに!” とよく言っています」
■東島アナ「預けたい側のニーズと、働きたい側のニーズを補ってもらえるサービスなのですね。保育園は、これまでも求人はされていたのですよね」
■廻「はい。ウェブの求人サービスなどもあるのですが、マッチングに時間がかかったり、なかなか採用の返答がこないと言われていました。私たちは、保育士さんのスキルや資格があるかどうかなど、完全データ化して迅速に対応しています」
■伊久美「結構、保育園の採用は、今も紙ベースで行われているところも多いですよね」
■廻「今までは、例えば健康診断表や履歴書を持参してきていただきたり、郵送してもらっていたのですが、ご本人が忘れたり、届かないこともありましたが、データ化することで、そういったトラブルが解消されました」
■東島「時代にマッチしていて素晴らしいですね。保育所によって必要な人材も違うでしょうから、その辺りも細かく対応していらっしゃるのでしょうか」
■廻「はい。保育士さんや看護師さんの年齢や居住地域も明記されています。また、保育園からの評価も記載されています。例えば、“挨拶がよくできていた”、“0歳から2歳児への対応がよかった”、“PC作業ができる”など、そのかたのセールスポイントが視覚化されているので、よいマッチングが叶うと思っております」
■東島アナ「アプリを昨年9月にリリースされておおよそ5カ月ですが、反響はいかがですか」
■廻「おかげさまで、徐々に知られるようになって、活用していただいている保育園も順調に増えています。最近では、男性保育士の登録数も伸びています」
■伊久美「男性の保育士さんの登録は、よい傾向ですね! 子育てしながら働きたい女性にとっても、幸せな社会生活を考える上でも、このアプリの誕生はフェムテックに繋がりますね。素晴らしいシステムだと思いました」
大人と子どもが同じエンタメを楽しめる、大好評の託児サービス
■東島アナ「テーマは、子育て中の女性が安心してエンターテインメント(以下エンタメ)を楽しめるサービスについてです。詳しく教えてください」
■廻「子育てをしていると、普段の買い物でも子どもを連れていくのは大変です。イベントやコンサートへ行くとなると、お子さんの預け先に困り、さらにハードルは高くなります。そこで、コンサートの会場の中に移動型の託児所をつくることにしたのです。保育士さんや遊具を配置して、そこでお子さんをお預かりしています」
■伊久美「これは、うれしいサービスですよね。本当はいろいろなイベントに参加したいけれど、お子さんのことが気になって断念している親は多いですよね。いつごろから始められたのですか」
■廻「2014年からなので、今年8年目になります」
■東島アナ「画期的なサービスですよね。会場によっては小さなお子さんの入場を禁止しているところもありますが、この託児所は会場の外につくるのですか」
■山本「会場内の控室を1室使わせていただくこともありますし、会場内が難しい場合は、隣接する休園日の保育園をお借りすることもあります」
■伊久美「多い時は、何人くらいのお子さんを預かるのですか」
■廻「大きなイベントのときは、80名くらいになりますね」
■東島アナ「託児所がコンサートの会場内というときは、お子さんたちもコンサートを楽しめるそうですね」
■廻「できれば、子どもたちにもエンタメの空気を楽しんでほしいなぁと思うので、プロのダンサーさんに来ていただいて、アーティストの曲に合わせて、子どもたちの前で踊ってもらったりしています」
■伊久美「子どもたちは大喜びでしょうね。お子さんの年齢の幅はどのような感じですか」
■廻「認可や認証の基準に合わせておりまして、1歳から小学生までです」
■伊久美「年齢差があっても、みなさん楽しんでいる感じでですか」
■廻「はい、ダンサーさんと保育士さんが協力し合って、楽しめる空間を演出しています」
■伊久美「普通の託児サービスは知っていますが、ここまでエンタメにこだわっていらっしゃる内容のものは聞いたことがないです」
■廻「“大人と同じ空間を子どもにも”というのが私たちの理念なので、そこにはこだわっております」
■伊久美「親はライブを見て、子どもたちはダンスをして、最高じゃないですか!」
■廻「ありがとうございます!」
■東島アナ「実際に利用したかたの反応はいかがですか」
■廻「“ゆっくりライブを楽しめて、子どもたちも楽しんでいる姿を見れて、本当によかった”、“これまではライブへ行くことをあきらめていたけれど、このサービスを知って、今後もファンクラブ会員を続けて、ライブ通いをし続けたいと思った”など、喜びの声をたくさんいただいております」
■東島「でも、お高いんじゃないですか~」
■廻「1日数千円くらいです」
■伊久美「そうなのですか! これは、全国のお母さん、お父さんにすすめたいですね~。廻さんは、フェムテックについてどのようにお考えですか」
■廻「女性の活躍はどんな場面でも必要なので、とても大切なことだと思っています。私たちも会社として、女性の働き方も含め、ライフスタイルや子育てを支援させていただきたいです。女性が生き生きと活動できれば、日本、しいては世界の経済を含めて社会が活性化していきますし、子どもたちも笑顔になって、すくすくと成長していく。それがフェムテックだと思うので」
■伊久美「身をもって、役立つエンタメ×保育というサービスをつくられ、まさにフェムテックを実現されている廻さん。お母さんはもちろん、お父さんにもJOYKUのさまざまなサービスを活用して、日々を楽しく快適に過ごしていただきたいですね」

●記事まとめ/板倉由未子 Yumiko Itakura
トラベル&スパジャーナリスト。『25ans』などの編集者を経て独立。世界を巡り、各地に息づく心身の健康や癒やしをテーマとした旅企画を中心に、各メディアで構成&執筆。イタリア愛好家でもある。伊久美さんとは28年来の付き合い。
https://www.yumikoitakura.com/
●撮影/寿 友紀