専門家に聞く「お世話遊び・ごっこ遊び」の大切さ

専門家に聞く「お世話遊び・ごっこ遊び」の大切さ

日常の場面からお子さんの成長を発見するポイントをご紹介します。「自分がしてもらってうれしかったこと」を再現するお世話遊びを通じて、思いやりや自己肯定感を育みましょう。

<お話をうかがった先生>
八木紘一郎先生
やぎ・こういちろう/元白梅学園大学こども学部教授。子どもの発達を踏まえたうえで、将来必要な遊びや体験を保育園などで指導している、遊びの専門家。

「自分がしてもらってうれしかったこと」を再現するのがお世話遊び

幼児の女の子は白い背景に対して自宅でベビーケアをプレイするふりをする

M-image/gettyimages

お世話遊びとは、お世話をする側の動きを観察する力と、お世話をされる側の気持ちを想像する力があって初めて成り立つ遊びです。
お子さん自身が「お世話されてうれしかった」という体験を積んできたからこそ、「こうされたらうれしいはず」と、お人形の気持ちを想像し、次は自分がおうちのかたの立場に立ちたいと思えます。お世話遊びはおうちのかたが心を込めてお子さんのお世話をしてきた証なのです。

  • 成長ポイント

【うれしいことをしてあげる(思いやり)】

こんな場面ありませんか?

●おうちのかたになりきってお世話ごっこをする
●お兄さん、お姉さんになりきって人形などに実際にお世話をしてあげようとする

そんな時は、思いやりを伸ばすこんな関わり方を。

◆おうちのかたがお人形の気持ちを代弁して

Bavorndej/gettyimages

お世話遊びは、基本的にお子さんとお人形の一対一で成り立ちますが、折にふれて「お人形、喜んでるよ」と気持ちを代弁して伝えましょう。「やっぱりそうなんだ」と思え、うれしさが倍増します。

◆お世話遊びの中で、乱暴に扱うときはまず子どもの気持ちに寄り添って

白い背景に白人の女の子のクローズアップの手におもちゃの人形。

Iuliia Alekseeva/gettyimages

「イライラしちゃったんだよね」と、まずはお子さんの気持ちを代弁します。次に「でも、お人形、痛かったと思うよ」とお人形の気持ちに寄り添い、最後に「本当はどうしたらいいと思う?」と聞きましょう。「こうやってお世話するのよ」と正解を先に示さないように。プライドが傷つけられ、やる気が失われてしまいます。

イヤイヤ期と思いやりは表裏一体

どちらも成長の過程。相手にも気持ちがあると気づいた証拠です。

ハートのシンボルを持つ人々

itakayuki/gettyimages

自分の気持ち(自我)だけではなく、相手にも気持ちがあることがわかってくる2・3歳。相手に寄り添う思いやりの芽が育つ一方、自分の気持ちとのせめぎ合いがイヤイヤとして現れる年齢です。
相手を意識して自分の動きをコントロールするお世話遊びを繰り返す中で、実生活でも次第にセルフコントロール力を発揮できるようになっていきます。

お世話遊びはなぜ大切?

誰かの役に立つことは自己肯定感へとつながります。

幼児の女の子は段ボールブロックの家で赤ちゃんのケアをプレイふりをする

M-image/gettyimages

お店屋さんごっこでも乗り物ごっこでも、子どもたちはお客さんではなく店員さん・運転士さんになりたがります。つまり全てのごっこ遊びは「お世話をして喜んでもらえる」ことへの喜びが原点にあるのです。また「誰かの役に立っている」ことは、人が人として存在する意義でもあります。遊びにとどまらず、その子自身の自己肯定感へとつながります。

※取材時の情報です。

参照:〈こどもちゃれんじ〉

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